冬の味覚カキのシーズンが到来です。今年は、猛暑の影響で20日遅れの水揚げとなりました。
広島県東広島市安芸津町にある島村水産です。養殖しているカキの水揚げを20日朝から、始めました。
カキ筏に吊り下げられているロープには、3年から4年育てたカキがぎっしり付いています。カキは、クレーンで海中から次々に引き上げられ船に移されていました。
今年は、猛暑の影響で夏場の海水温が例年より2~3度上昇。カキの成長が遅れ、小粒だったため、例年1日の解禁日が20日にずれ込みました。
島村水産 島村広司さん
「水温が高いのでカキの身入りが悪いのとカキ殻問題があるので遅らせてます。シーズン始まってまだ温いんで、実入りは良くないですけど」
ことしのカキの異変は成長の遅れだけではありません。この朝、水揚げされたのは、およそ2トンですがそのうち8割近くが死んでいるといいます。
島村水産 島村広司さん
「夏場の高水温がありえると思うんですよ。こんだけ死ぬっていう事は、海の中が酸欠になっていると思うんですよ。水温が下がってくれば身の悪い状態のカキでも白くプックリ良いカキになるんで、早くそうなってもらうことを期待します」
水揚げされたカキは作業場に運ばれ、打ち子たちが素早く殻をむいて身を取り出していました。
この時期は、加熱用として県内のスーパーや小売店に出荷されます。