近頃は秋らしい天気変化が続き、今週はすっきりしない日が多くなりました。秋の天気は周期的に変化することが特徴ですが、この移り変わりやすい天気を例える言葉として、「女心と秋の空」という言葉があります。この言葉は、男性側から女性の心の移り変わりやすさを秋の空になぞらえた語句です。

諸説ありますが、岩波ことわざ辞典によりますと、このフレーズは元々「男心と秋の空」だったそうです。以前は、女性側から男性の心の移り変わりやすさを秋の空に例えた語句でしたが、それが時代の変化とともに男性側から女性の心の移り変わりやすさを例えた語句として使われるようになったといわれています。

この言葉の通り、今週は秋らしい天気変化の大きい一週間となりました。今週は移動性の秋の高気圧と前線を伴った低気圧が交互に通過し、コロコロと天気が変化しました。これは上空を流れる強い西風の偏西風が、日本列島の上空を流れやすくなるためです。偏西風は、夏の期間は太平洋高気圧の影響で日本列島よりも北側を流れやすく、冬になると反対に北からの寒気の影響で日本列島の南側を流れやすくなります。秋は、偏西風がちょうど日本列島の上空を流れやすくなるため、天気が短期間に変化しやすくなります。