立憲・維新・国民の党首会談 政策の溝は埋まるのか?

井上貴博キャスター:
立憲民主党が呼びかけた“野党候補の一本化”について協議を行いましたが、『幹事長・国対委員長ですり合わせを行う』『来週、再び党首会談を行う』ということになりました。
野党一本化の温度差は埋まるのか。▼立憲民主党は『政権交代のチャンス』▼国民民主党は『基本政策の一致が必要』▼日本維新の会は『まずは立憲と国民民主でまとめるべき』という方針です。

大きくかけ離れているのが『安全保障』と『エネルギー政策』です。
『安全保障』について、自民党は「敵基地攻撃容認」を明らかにしていますが、立憲民主党は対極の立場を示しています。一方、日本維新の会は自民にかなり近い政策のようですが、国民民主党はいかがでしょうか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
国民民主党は「安保法制」全体について理解と賛成を示しています。今日の党首会談の中で最大の焦点は、根本的な平和安全法制の部分だったのですが、今日の話し合いは隔たりがとても大きく(立憲と国民の)歩み寄りは難しいという状況でした。
『エネルギー政策』について、自民党は「原発再稼働」を示しています。立憲民主党はこちらも対極の立場を示しています。一方、国民民主党と日本維新の会は自民党に近い立場を明らかにしています。
立憲民主党がこれだけ対極の立場を示している中、「数合わせだけで一緒に組む」ということはどうなのかな?といったところが見えてきます。
数合わせだけで一緒に組んで、政権を取ったとしても、結局「(お互い)政策は違う」となり、破綻するのが目に見えています。
『おてつたび』代表取締役CEO 永岡里菜さん:
各党の話を聞いてると、まだまだ議論に時間がかかりそうですね。私たち国民からするとすごく不安ですし、今後どうなるのだろうと感じました。私たちにとって一番のバッドストーリーは何なんだろうと思いました。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
やはり『政治空白問題』だと思います。参議院選挙が7月20日に行われてもうすぐ3か月です。有権者の皆さんは物価高対策への期待を込めて投票をしたにも関わらず、この3か月間、現実的に何も進展していません。
今回の話し合いも大事なことですが、有権者の立場からすると「いつまでこれが続くんだろう」と、先行きの見えない不安を抱いています。これから各党がそこに向き合ってどうしていくか期待をしたいです。