10月13日に大阪・関西万博が閉幕して2日目。終盤にかけ1日20万人もの人出で賑わっていた会場はいま、後片付けをすすめる作業音が響く以外は静けさに包まれています。

 大屋根リングに続くエスカレーターは封鎖され、パビリオンそのものの「後片付け」も進みます。

 鉄腕アトムが印象的だったパソナ館では、多くの人を驚かせ、医療の未来を見せた「動くiPS細胞の心臓」を展示台から取り外すことに。

 慎重に運ばれていく心臓。この展示とともに万博を見続けてきたパソナ館の館長は…

 (PASONA NATUREVERSE・小沢達也館長)「(万博の盛り上がりは)想像をはるかに超えていました。みんなが心をひとつにした結果なんじゃないかなと思います」

 会場の外では、開幕時間だった9時ごろになると、東ゲート付近には人の姿が。

(万博来場数30回)「ちょっとどういうふうになっているのか、入り口だけでも見れたらと思いまして。同じ駅かなと思うほど人がいないので、間違えて乗っちゃったかなと思った」
(万博来場数4回)「閉幕後はどんな感じかなと思って。もっと(万博に)来ればよかったって後悔。ひょっとしたら(入れるとか)おまけがあるかなと…」

 中には…

(山梨から“初万博”)「日にちが合わなくて(万博には)来れなかったんですけど、大屋根リングだけ見たいなと思って。後半けっこうにぎわっていたから今思うと行っとけばよかったかな」

 そして、あべのハルカス近鉄本店では、万博グッズを買い求める人たちで行列が出来ていました。万博会場限定だった商品も並んでいます。

(ミャクミャクグッズを買った人)「2万円くらい使いました。万博会場で買えなかったので会場で売っていたものがこちらで買えることをネットで見て来ました」
(ミャクミャクグッズを買った人)「姉妹で“ミャクミャク探しの旅”に出ているんです。(Q百貨店をまわっている?)はい。商品が売られなくなるまでずっとまわっていると思います」

 百貨店側とって、閉幕後のにぎわいは想定外だったそうです。

(近鉄百貨店 北川知寛さん)「開幕中より閉幕後がより多くのお客様が来店しています。非常にうれしいかぎりです」

 閉幕後も多くの人をひきつけている万博。開幕初日は、あいにくの雨でした。この雨の影響でブルーインパルスの飛行も中止に…

(江尻卓2等空佐)「かなり気合いが入っていたんですが、天候には勝てないので、非常に残念ですというのが本音」

 天候に泣かされ、ユスリカの大量発生に悩まされ、レジオネラ菌の検出により、水上ショーの中止や会場内の水場がなくなるなどの影響を受けながらも、10月14日に博覧会協会が発表した一般来場者数は2557万8986人。

 大人気となったミャクミャクも…

(ミャクミャク)「一番はいろんな人と出会えて、お友達になれたこと。思い出いっぱい!」