愛弟子に送った20通以上の手紙

この稲垣さんの元で修行し、暖簾分けで名古屋の中川店を開いたのが、現在 新京本店で代表取締役を務める内田淳一さんでした。

(内田さん)
「ショックでまさかと思って。まひが残った体を見て、なんとも言えない気持ちになった。仕事をする姿とアドバイスをする姿のイメージが強かったので」

稲垣さんは倒れたあと、内田さんに多くの手紙を送っていました。

手紙には何度も「中川さん」という文字が。これは、中川店を営む内田さんのこと。

動かしづらい手で、懸命に描いた文字。そして、ラーメンの絵も。

(内田さん)
「不自由ながらも頑張って書いてくれた。『中川さんお見舞いありがとう。①謙虚な努力 ②大きな目標を持つ ③嘘のない誠実さ この3つが新京繁栄の法則です。よろしくお願いします』と書いてあります」

「バリバリ仕事がやりたいんだっていうのはすごく伝わる。だけどこういう想いを忘れていないっていうのが素晴らしい」