今注目を集める「陸上養殖」

そんな中、いま注目を集めている養殖魚があります。

RKB 金子壮太記者
「鮮やかな色のサーモンのおつくり、いただきます、おいしい、とろける食感に上品なうまみがある。実はこちらのサーモン、陸上養殖で育ったものなんです」


福岡市内の和食料理店。

2か月前のオープン当初から国内の陸上養殖で育ったサーモン料理を提供しています。

日本で流通の多いノルウェー産のサーモン。ロシアによるウクライナ侵攻以来、空輸ルートの制限などで、価格が上昇しています

そこで今、国内産のサーモンに注目が集まっているんです。

さえ木 金澤裕二料理長
「(客から)すごくおいしいという声をいただいています、歯ごたえもあるし油も程よく乗っているし、驚いています」

陸上養殖を手掛ける「意外な企業」

この店で提供されるサーモンを陸上養殖で育てたのは意外な企業。九州電力です。

4年前、豊前発電所の敷地内に陸上養殖のプラントを設置。

くみ上げた地下水と海水を混ぜた8つのいけすでおよそ6万4000匹のサーモンを養殖しています。

フィッシュファームみらい 篠崎正弘社長
「水温の管理とかPH、塩分濃度、酸素の溶け込み量とかを管理しています。基本自動制御です」

養殖場の様子はモニターやスマートフォンでも確認でき、24時間監視する体制が整っています。