「一緒に連れていきたい」亡き夫とともに万博へ
由紀子さんは、車の中で流したい音楽を電子メモ帳に書き上げました。
「中島みゆきさんの曲ありますか?」
「3年前に亡くなった夫がファンだったので、一緒に連れていきたい」

「時代」「糸」「誕生」「世情」などの名曲が流れる中、午後7時、約10時間かけて兵庫県の有馬温泉に到着しました。
翌日の万博に備え、伊藤医師が聴診器を当てます。

伊藤医師
「うん。ばっちり」
高橋由紀子さん
「聴診器当てていると、お医者さんみたい」
伊藤医師
「誰が『聴診器持ってなかったら医者っぽくない』ですか、ははは」
「運転もしますし、旅アイテムの工作もやりますし、自分でも何屋さんか分からなくなるときはよくあります(笑)」
さあ、温泉宿で待ちに待った晩ごはん。病院食ではないごはんは、久しぶりです。そして念願の入浴。10年ぶりに湯船に浸かり、喜びをかみしめます。
「病院だとシャワーしか浴びることができなかった」
