「万博に行きたい」筋ジストロフィーの女性が願う切実な理由
関東地方の病院に入院している高橋由紀子さん(70)。筋肉が徐々に衰えてしまう難病「肢帯型筋ジストロフィー」を抱えています。

病気の進行で呼吸が上手くできなくなり、10年前に気管を切開し人工呼吸器を装着してから、声を出すことができなくなりました。
由紀子さんは、自分の声で伝えられない夢を、自由が利かなくなった手で書き続けてきました。
毎年、何年間も、七夕の短冊に書いたのは「万博に行きたい」という願い。

中学3年生のときに開催された1970年の大阪万博にも、つくば万博にも、愛・地球博にも足を運ぶほど、万博が大好きな由紀子さん。
今回の2025年大阪・関西万博に行きたいと強く願う理由は、切実なものでした。
「iPS細胞や遺伝子治療で病気を治したい」
「最前線を一度でいいから見たい」
万博で展示されている「動くiPS細胞」をどうしても見に行きたいというのです。
