円安の生活直撃は「3段階」 はじめに野菜・果物が値上がりか?
井上キャスター:
円安によって、日々の生活にはどのような影響があるのでしょうか。
スーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長は、スーパーの売り物の値段に「今すぐ影響はでない」とした上で、今後“3段階”で影響がやってくるのではないかとしています。

▼2か月~3か月後
…輸入が主力の野菜・果物が値上がり
▼4~5か月後
…輸入野菜・果物を使用した加工品が値上がり
▼半年後
…国産・輸入肉が値上がり
このように円安の影響は長期に渡ることから、秋葉社長は「懸念点はどれだけ円安が続くのか」だとしていますが、こればかりは誰も予測できません。

経済評論家の加谷氏は、高市氏の政策について「物価上昇は当分続く可能性が高いことから、“手元のお金を増やす政策”に注力しようとしているのでは」と分析しています。
物価上昇を抑えることはなかなか難しいため、物価上昇に耐えられるように、手元のお金を増やせないか、ということです。
実際、高市氏は▼ガソリン暫定税率の廃止、▼“年収の壁”引き上げ、▼給付つき税額控除に意欲を見せています。
パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
間違いなくこれは正しい政策ではありますが、私はまだスケールが小さいと思います。全国民がこれらの政策で賃金が上がるかというと、そうではないですよね。全員が車に乗っているわけではないし、年収の壁についても、低所得者は非常に助かりますが一部です。
例えば、企業に対して非正規雇用を正規雇用にするメリットを与える、賃金を上げた企業については税金を向こう3年低くする、あるいは「同一労働、同一賃金」を法律で厳格化するなど、そういうことをやることで、全国民の賃金が上がるのではないかと思います。
================
〈プロフィール〉
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者 1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など