ドラムのとクラベスの「音」から生まれた名前

オルガンやアコーディオンのリズムパートを自動演奏するマシンとして開発された「ドンカマチック」には、11種類の打楽器音と25種類のプリセットリズム、パターンが内蔵。特筆すべきは、「音頭」や「ドドンパ」など、日本独自のリズムが搭載されていた点。ちなみに名前は、バスドラムの音の「ドン」と打楽器クラベスが出す「カ」という擬音に、オートマチックの「マチック」を足した造語だといいます。

あわせて30台ほど製造された「ドンカマチック DA-20」、その1号機が約20年前、コルグから浜松市楽器博物館に寄贈されたものの、長年動作しない状態でした。2024年5月、三枝さんが同館を訪れたことをきっかけに、修復プロジェクトがスタートしました。