電子楽器メーカーの京王技術研究所(現コルグ)が1963年に開発した日本初のリズムマシン「ドンカマチックDA-20」が修復され、浜松市楽器博物館(浜松市)で10月3日、お披露目のデモンストレーションが行われました。「ドンカマ」の愛称で親しまれ、国立科学博物館が定める「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」にも登録されているこの貴重な機器が半世紀以上の時を経て、見事に蘇りました。

今回修復された「ドンカマチック DA-20」を開発したのは、コルグ社の共同創設者であり、自身も日本でも指折りのアコーディオン奏者だった故・長内端氏ら。自身も長内氏の近くで電子楽器開発に携わった三枝文夫監査役(85)は「自らの演奏に使うため。(アコーディオンを演奏する際)上手なドラマーを雇うには、ギャラがかかる」と意外過ぎる誕生秘話を明かしました。