試合後の取材には姉妹で応じ、金城は東京五輪後に一度競技から離れていた時期を振り返った。「私の中のプランで言ったら東京オリンピック優勝して、綺麗な辞め時かなってずっと思って、家族だったり、近い人にはオリンピックが終わったらもう辞めますと話してはいたんですけど」と振り返り、「(第1子の)妊娠期間中に自分だけの体じゃなくなったときに、レスリングやりたくてウズウズしてしまって。友香子が私が妊娠中に試合に出たりとかそういうのを近くで見たり、その他の同じ私の階級の選手の試合も見て、自分だったらこうするのになとか、何かもっと自分はできるのになってちょっと思ったことがあって」と復帰に至るまでの気持ちを口にした。
東京五輪では“姉妹で金”の快挙も!
「なので(第1子が)生まれたら(レスリング)やろうって思い始めたのがきっかけで、でも負けて終わるのがすごく昔から嫌で、結果パリの予選は負けてしまったんですけれど。やっぱり今まで“ママで世界一”っていうのは、まだ日本で誰も成し遂げたことがないので、それができたら理想だなって。去年の10月の世界選手権のときに、それを達成することができて、終わったときにもう何か欲しいものがないなというか、オリンピック2回、世界選手権が4回(世界一を)取って、姉妹でその内1回は(2人で金メダル)っていう、レスリング選手として幸せなことを経験し尽くしたなって自分で思えたので。私はもうレスリング選手として、欲しいものがもうなく満たされたなという気持ちが。趣味がレスリングでいい人生かなと思い、発表させてもらいました」と胸の内を明かした。