「万博のレガシーに貢献し、オランダや明るい未来につながるものに」
そんなオランダパビリオンが移設されるのが、万博会場の夢洲から約40km離れた淡路島。オランダは淡路島に自社のパビリオン移設を決めている人材派遣大手のパソナと組んで、万博閉幕後も「循環型経済」の考えを自然豊かな淡路島で表現しようと考えました。
(在大阪オランダ王国総領事館 マーク・カウパース総領事)「私の夢は、移設後のパビリオンを単なる展示館ではなく、万博のレガシーに貢献し、オランダや明るい未来につながるものにしたい」
オランダでは「レガシー」を大切にする文化が深く根付いています。ロッテルダムにある建築関連の国立博物館には、1970年の大阪万博で建てられたオランダ館の設計図や模型が当時のまま残されています。
また、オランダでは70年万博を記録した映像も保管。当時のオランダ館はエスカレーターに乗りながらオランダの産業や暮らしに関する映像を見て回るというもので、人気パビリオンだったといいます。
今回のパビリオンを企画したスタッフたちは、こうした「レガシー」を参考にし、単なる国の紹介から一歩進んで、地球温暖化など、「来館者に世界の課題を考えさせる」というコンセプトを考えたといいます。