9月19日、兵庫・淡路島に現れたのは、オランダのマーク・カウパース総領事です。道の駅で特産のタマネギを購入し、風光明媚な景色も堪能しましたが、真の目的は万博のオランダ館を移設するための下見です。

 万博で「循環型経済」を表現するオランダは、どのように“レガシー”を残し未来に生かすのか?知識や経験を引き継ぐ取り組みやパビリオン移設の裏側に迫りました。

「循環型経済」表現するオランダ館 建物自体にも循環の考え

 オランダ館では、同じ資源を繰り返し使う「循環型経済」に関する取り組みを展示。建物自体にも“循環”の考え方が取り入れられ、パビリオンも“繰り返し使える”ように設計されているといいます。

 例えば、柱に貼られた二次元バーコードにカメラをかざすとリンクが出現し、そのリンクを開くと、その資材のサイズやどの場所で使うものかが分かる設計図が出てきます。つまり、解体しても再び組み立てやすい工夫が施されているのです。