“最初の侵入口”は個人のPCかも?自宅での使い方に注意

井上キャスター:
増田さんによると、“最初の侵入口”は個人PCの可能性もあるということです。
(1)家族の誰かが怪しいURLをクリック→自宅PCに侵入
(2)自宅で会社PCを使用(同じネットワーク使用)→職場情報などを窃取
(3)窃取したID・パスワードなどで企業ネットワークに侵入

さらに増田さんは「ここ数年リモートワークが進んだ一方で、日本はセキュリティが脆弱。企業もサイバー攻撃への対策が進んでいない」と話します。
思いがけぬところからこれだけ大きな被害に繋がるということがあるわけですか。
増田幸美さん:
少なくともそういった可能性もあるということです。詐欺メールをクリックしないとか、ネットワークに設置してあるようなシステムをしっかりと最新の状態に保つといったことも大事です。なので、家にあるルーターやインターネットに接続している機器全てが侵入源になる可能性はあります。
井上キャスター:
イタチごっこなわけですね。
増田幸美さん:
そうですね。海外だとシステムを最新に保つことが業務の効率性よりも優先される場合があるので、日本でもセキュリティを業務の効率化よりも優先する文化が浸透すると防ぎやすくなるかなと思います。
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<プロフィール>
増田幸美さん
サイバーセキュリティ会社「日本プルーフポイント」所属
警察大学校で講師を務める
中室牧子さん
慶應義塾大学教授 教育経済学者
教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」