なぜまだ復旧できない?「DX戦略」打ち出すも早期復旧の壁に?
井上キャスター:
アサヒは、「ランサムウェアによる攻撃を受けた」と発表しています。

「ランサムウェア」とは、「ランサム(身代金)」に「ソフトウェア」を合わせた造語です。ウイルスに感染することでデータが暗号化されてしまい、元に戻すことと引き換えに身代金を要求するプログラムのことです。

今、各企業でDX化しているわけですが、アサヒグループは2023年に「DX戦略」を打ち出しました。
今までは、顧客から「〇本ビールが欲しい」と連絡が入ったとき、販売部門や生産部門に連絡をして、生産や在庫調整をどうするかをそれぞれが連絡していましたが、統合システムによって一元管理できるというものです。
DX化のメリットとしては、業務の効率化&コスト削減ができます。しかし、システムが巨大化&一元化することで、逆に早期復旧が困難になった可能性があります。
今回、どの部分がランサムウェアの被害を受けたかはもうわかっているのですか?
サイバーセキュリティに詳しい 増田幸美さん:
まだ発表になっていません。ただ工場で一部生産が再開しているということなので、「OT」と呼ばれている工場側のネットワークには問題はなく、IT側に問題があるんだろうと推測できます。