「外国人を労働者としか捉えていない」争点の一つ“外国人政策”の議論は…

今回の総裁選で政策議論は深まったのか。各候補がそろって訴えたのは「外国人に対する規制強化」だ。

小泉進次郎 農林水産大臣
「いわゆる移民政策はとりません。必要なのは政府の司令塔機能を強化すること」

小林鷹之 元経済安保担当大臣
「ルールを守らない方に対しては、厳しく接する必要がある」

高市早苗 前経済安保担当大臣
「経済目的で難民を装ってこられる方、この方々にはお帰りをいただく」

だが問題の本質が見えていないと批判する人もいる。静岡県の浜松市長を4期務め、外国人と共に暮らす社会の実現を目指してきた鈴木康友静岡県知事だ。

静岡県 鈴木康友 知事
「常に(外国人を)『労働力』でしか捉えていない。『これだけ今足りないんだから、外から入れてくればいいじゃないか』と。ロボットじゃないわけですから『生活者』という視点で考えないといけない。(国は)経済の中での労働力としての認識しかない。まだそういうレベルではないか」