◆《DV被害の辛さを共有する大切さ…ワンストップの支援へ》
花さんは、うつ病となった母親の介護をするヤングケアラーでもあり、自身も摂食障害などに苦しみました。いまも家族との関係に悩みはある中、仕事をしながら一人暮らしをしています。
『女のスペース・おん』山崎菊乃 代表
「一人で抱えないでね、一緒に共有しよう」
DVだけではなく、虐待を受けた経験や精神疾患、若年妊娠など、さまざまに困難を抱える女性たち。その困難に即した支援の在り方が模索されています。
堀啓知キャスター)
DV被害者が外部に被害を訴えにくい背景には、幼いころ虐待を受けた経験や精神疾患、貧困などの課題が重なっています。
世永聖奈キャスター)
DV被害者の支援にあたる団体『女のスペース・おん』では、厚労省や道、札幌市など行政を巻き込んでシンポジウムを開き、被害者が1か所(ワンストップ)で、さまざまな行政の窓口や支援団体につながり、長い支援を受けられる仕組みが必要だと訴えています。
堀キャスター)
DV被害者を支援をめぐって、民間だけでなく行政も、シェルターを運営したり、ホットラインなどの窓口を設けたりしています。支援は、民間のみとか、行政単独といったものではなく、それぞれが連携し、互いに強みのある支援を進めていくことが、DV被害者に手を差し伸べるためには必要だと思います。
DVをめぐる課題は、複合的であることから、その解決は一筋縄ではいきません。だからこそ、支援の在り方は、個人個人のケースにあった切れ目のない、対応が求められるということです。