「苦しんでいる患者に大きな福音」新たな臨床試験も
「ブレインフォグ」に苦しみ続けている男性。自身が参加した今回の研究結果に、驚きを隠せません。
ブレインフォグを患う男性
「病気の輪郭を形づけられることができる研究成果だと思うので。今まで未知の病気で、未知の後遺症というフワっとしていたものが一気にピントが合ってくる。今回こういう結果が出たのは本当にうれしいですね」
横浜市立大学の研究チーム
「『気のせい』として処理されてしまうような疾患を気のせいにさせない。困っている人たちを客観的に疾患であると言ってあげられるような結果につなげていきたいと考えていた。(今回の研究で)疾患だと証明できたことは非常に重要な知見、第一歩であると感じています」

横浜市立大学医学部 高橋琢哉 教授
「(薬を使った臨床試験は)まずは安全性、投薬したときに安全かどうか。同時に症状の改善があるかどうかをみられるので。臨床試験をしっかりやって、世の中に治療薬として出したい。『ブレインフォグ』で苦しんでいる患者さんに、大きな福音になるのではないか」
コロナ禍が始まって5年あまり。「最後の課題」コロナ後遺症を克服する日は、近いかもしれません。