町をあげてのサポートのもとで遠軽が北北海道大会を制す
序盤は、防戦一方の中標津。それでも15分を過ぎたあたりから名門校の意地をみせて反撃します。部員17人、そのうちけが人が2人出て、15人ぎりぎりという状況の中でも、鍛え上げられた選手たちが、ひたむきに体をはって前進していきます。
そして17分、WTB・伊藤稜琉選手の巧みなランニングでトライラインに迫ると、素早いリスタートからキャプテンのLO・佐藤大晴選手がトライ。ようやく5点を返しました。
その後も、勢いに乗って攻め込もうとする中標津。しかし、遠軽の選手達は落ち着いていました。SO・小玉晴大選手を中心に強みである縦への強さをいかしたゲーム運びでエリアを回復していくと、23分には、FW陣の連続攻撃からLO・市川晴選手がゴールポスト横にトライ。ゴールも決めて28対5として、中標津の反撃ムードを断ち切りました。
こうなると、遠軽の勢いは止まりません。前半終了間際にさらに1トライを加えて35対5とすると、後半には、疲れの見え始めた中標津から7つのトライ。小玉選手がトライ後のコンバージョンキックをすべて決める抜群の安定感を見せて84対5と快勝し、3年連続13回目の花園出場を決めました。
上村寛大主将が「遠軽町からも、監督、コーチからもすごいサポートをしていただいているので、優勝できてよかった」と振り返った決勝戦。町をあげてのサポートのもと、圧倒的な強さで北北海道大会を制した遠軽。目標とする全国大会での勝利に期待です。
【第105回全国高校ラグビー大会 北海道地区決勝】
・南北海道大会
立命館慶祥 33-14 札幌山の手
・北北海道大会
遠軽 84-5 中標津