立命館慶祥・田尾主将「札幌山の手を倒すことだけ考えて練習してきた」
サイドの変わった後半は、まさに一進一退の攻防。両チーム無得点の時間が10分以上続きます。試合の流れがどちらに傾くのか、我慢比べの展開の中で、先にチャンスをつかんだのは札幌山の手でした。
後半14分に立命館慶祥の反則を誘い、トライラインまであと僅かまでに攻め込みます。しかし、ここで立命館慶祥が驚異の粘りをみせます。トライラインを背にした場面で相手ボールを奪って逆襲に転じます。そして17分、自陣から休まず攻撃を仕掛けると、SO・田尾公謙選手のパスを受けた松橋選手が、札幌山の手ディフェンスのギャップを上手くついて50m以上を走り切ってトライ。ゴールも決めて26対14として一気に勝負の流れを引き寄せました。
こうなると、立命館慶祥の勢いは止まりません。直後のキックオフから集中した動きで札幌山の手陣内の深くまで攻め込むと、素早い仕掛けから最後はNO8・宮本太進選手が左隅に飛び込んでトライ。ゴールも決めて33対14として勝負を決定づけました。
田尾公謙主将が「この1年間、(札幌)山の手を倒すことだけを考えて練習してきた。ここから花園初勝利に向けて再スタートしたい」と話した立命館慶祥。強力FWを誇る札幌山の手を相手に、最後まで自慢の走力と集中力を見せて、全国一番乗りで3年ぶり2回目の花園への出場権獲得です。