仕事で成果を上げるチームには「心理的安全性」がある

山形キャスター:
最悪のケースを防ぐため、周りが気づいてあげることや、場の空気を良くすることも大事だといいます。

実際に、世界中から優秀な人材が集まるグーグルでも、 成果を出すチームと出さないチームがあるのはなぜなのか、グーグルが研究したそうです。

すると、成果を上げるチームに最も重要なのは「心理的安全性」であるという研究結果が出たということです。

この「心理的安全性」とは、自分のミスを正直に言えたり、部下の提案をバカにしない空気が広がっていることだといいます。

井上キャスター:
この「心理的安全性」を守るためには、どういうことを気にするといいのでしょうか。

満倉靖恵 教授:
人の意見を否定せずに肯定することが重要だと思います。

否定をしないことで、場の雰囲気は変わっていきます。「あれ?」と思っても、「そういう意見もあるよね」とまず受け入れることで雰囲気は良くなります。

出水キャスター:
「フキハラを自分がしているかもしれない」と気づくために何かできることはありますか?

満倉靖恵 教授:
一度冷静になって周りを見たら気づけると思います。周囲の人が喋らなくなっていたり、ずっと下を向いて何かをしていたり、という状況に気付くために、センシティブな心を自分が持つことが重要だと思います。

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<プロフィール>
満倉靖恵さん
慶應義塾大学教授
工学と医学の博士を持つ
脳波から人の気持ちを読み取る「感性アナライザ」開発