これから本格化する紅葉や冬山シーズンを前に、山形市の蔵王地蔵尊で登山客や観光客の安全を祈る秋の例大祭が行われました。
今年は夏の猛暑の影響で、蔵王ロープウェイ周辺の紅葉の見頃は例年よりも少し遅れているということです。

1775年に造立された蔵王地蔵尊では、毎年5月24日と9月24日に山の安全を祈願する例大祭が行われています。
きょうは神事を前に稚児行列が行われ、蔵王大天狗らを先頭に、地域の子どもたちが元気に温泉街を練り歩きました。


その後、蔵王地蔵尊で行われた神事には観光関係者や登山客らが参加し、秋の紅葉や冬山シーズンの安全を祈りました。

例年この時期は、蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅の周辺で紅葉が始まるころだということですが、今年は暑さの影響か、山にはまだ緑が目立ちます。

蔵王地蔵尊保存会 岡崎宏一 会長「夏が異常な暑さだったものですから、例年より少し(紅葉が)遅れているが、何とか色づき始めているので、自然の力で何とかいい紅葉になればいいと思う」
例大祭が行われた午前10時ごろの気温はおよそ12度。少し肌寒い中、訪れた人たちは周囲の景色を楽しみ、振舞われた団子や芋煮をおいしそうに味わっていました。

宮城から来た人は「これから山形側(の蔵王)は紅葉ですよね、何と言っても。キリンソウだとかが残っているので、そういうのを探して歩くのも楽しい」

埼玉から来た人は「30年ぐらい前に御釜とか来たことあるんですけど、すごく綺麗になっていてゴミも落ちていないし。地元の皆さんがいろいろやってくれているおかげだと思う」
蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅付近では、今週末にも紅葉が始まり、来月上旬には見頃を迎えるということです。
