23日午後、鹿児島県南九州市頴娃町の沖合で2人が乗った漁船が転覆し、1人が死亡しました。

指宿海上保安署によりますと23日午後1時42分ごろ、南九州市頴娃町の石垣漁港で釣りをしていた人から「沖合で漁船が転覆している」と118番通報がありました。

転覆したのは「第二和美丸」約1トンで、2人が乗船して石垣港を出港。
沖合で刺し網漁をしていたところ、横波を受けて転覆したということです。

乗っていた2人は海に投げ出され、1人は近くの漁船に救助されましたが、南九州市の漁師、田口俊和さん(79)が、行方不明となりました。

このため第十管区海上保安本部の巡視船艇2隻とヘリコプターが捜索したところ、午後3時過ぎに頴娃町の前瀬鼻灯台から約2キロの海上で、ヘリコプターが漂流している田口さんを発見し、救助しました。
田口さんは病院に搬送されましたが、午後4時半ごろ死亡が確認されました。

田口さんと救助された知人男性は救命胴衣を着けていなかったということです。
指宿海上保安署が、転覆した時の状況などを調べています。