9月8日付けで仙台高等裁判所の新しい長官に着任したのは、永渕健一(ながふち・けんいち)氏(63)です。

永渕氏は長崎県出身で、明治大学法学部を卒業した後、大阪地方裁判所や東京高等裁判所などを経て、静岡地方裁判所の所長や東京高等裁判所の判事を務めていました。

会見では長年、刑事裁判に携わってきた経歴を踏まえ、東北の裁判員制度の改善などに意欲を示したほか、今後段階的に施行される裁判手続のデジタル化についても語りました。
仙台高等裁判所・永渕健一長官
「デジタル化を契機として、審理運営改善の取り組みと事務処理の合理化と標準化を今まで以上に進めていくことがデジタル化のメリットを活用していくうえでも極めて重要な課題」

永渕氏は東北地方への赴任は初めてだということで、会見では「まず大切なことは東北の文化や風土などの実情をよく把握すること」などと述べました。