“高揚感”なく…自民党は野党転落後と同じくらい深刻か?
井上貴博キャスター:
22日の立ち会い演説会はどのように見ましたか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
どちらかというと、これから新しい総裁を選ぶという高揚感や明るさは無く、むしろ必死さや真剣さ、真面目さ、もう少し悪くいうとどんよりしたムードも漂うくらいでした。
立候補した5人のうち3人が、谷垣禎一氏の名前を出しました。

谷垣氏は、2009年の自民党が野党転落後の総裁選に出て、勝っています。その16年前、2009年9月に「結党以来の大敗北を受けての総裁選挙です。私が申し上げたいことは単純明快。“みんなでやろうぜ”ということです」と話しました。
つまり、2009年くらい今の自民党は深刻だということが、今回の立候補者の中で割と共有の認識になっているのでしょう。
その中で谷垣氏の名前を出して、「みんなでやろうぜ」「もう1回、ここで自民党を立て直さないとまずい」というようなムードに包まれている演説会でした。

井上キャスター:
そんなに政策の違いがなくなっているように見受けられました。衆議院選挙など、選挙で勝てるかということなのでしょうか。
TBS報道局 岩田 政治部長:
ただ、選挙の前にやはりまず自民党をまとめて、野党とも話していかなければいけません。
結局、選挙はすぐにはできないということで、候補者でも、解散の話はすぐにできないと考えている候補が多いですからね。
その前に自民党をどうやってまとめるのか、そこが本当に一番最初の最大のハードルになる総裁選になっています。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長
小渕総理以来主に政治取材を担当