長くて暑かった今年の夏。統計開始以降で最も早い梅雨明けとなり、平均気温は平年の基準値から+2.36℃を記録するなど、晴れて高温の日が続きました。一方、急に涼しくなるこれからの時期に要注意なのが「秋バテ」です。

 様々な体の不調につながる秋バテのメカニズムや予防法とは?済生会横浜市東部病院・患者支援センターの谷口英喜センター長への取材をもとに、詳しく解説します。

通常の疲れとは異なる「秋バテ」とは?

 秋バテとは、秋特有の気候の変化で起こる“バテ”のこと。通常の疲れとは異なり、「休んでも回復できない状態」になるのが特徴です。秋バテが回復しないと、病気にかかるリスクも…

 秋バテになると、主に次のような症状があらわれるといいます。
 ▼疲れやすさ
 ▼食欲不振
 ▼睡眠の質低下
 ▼頭痛・肩こり・関節痛
 ▼精神的な落ち込み

5.jpg

 20代以上の男女1000人を対象に行った調査(大正製薬 2025年8月)によると、約6割が秋バテを感じているといいます。