■東京2025世界陸上競技選手権大会(17日、国立競技場)

東京2025世界陸上は17日、大会5日目を迎え、日本代表の山崎一彦強化委員長(54)が前半戦を総括した。

日本勢はここまで、男子35km競歩の勝木隼人の銅メダルに加え、6つの入賞。山崎強化委員長は結果について「嬉しく思います。選手たちがこの歓声のなかできちんと結果を出してくれている」と評価した。

また、予選敗退から一転、16日の男子110mハードルの準決勝に急遽出場が決まった泉谷駿介(25、住友電工)についても言及した。「スタートの約1時間前に認めるという話がありました」という異例の事態となったが、「心も体の準備も厳しい状況で本人は臨んだと思います。イレギュラーな件だったと思いますがよく頑張って走ったのかなと思います」と話した。

泉谷は15日の男子110mハードル予選で、13秒52(-0.6)の組5着。準決勝進出条件の各組4着に入ることができず、タイムでの進出を待つかたちとなったが、わずか0.01秒及ばず、涙を呑んだ。しかし16日、準決勝開始直前でスタートリストの1組3レーンに泉谷の名前が掲載。ほぼアップをしない状態で準決勝に臨んだが、4台目のハードルで転倒し2大会連続となる決勝進出はならなかった。