■東京2025世界陸上 男子200m予選(17日、国立競技場)

男子200mの予選が行われ、鵜澤飛羽(22、JAL)が20秒39(+0.0m)の組3着で2大会連続となる準決勝進出を決めた。

レース直後のインタビューで鵜澤は「場の空気に飲み込まれないようにと思いながら、ほぼ泣きながら走っていました。うれしくて」と予選を振り返った。

アニメ好きの鵜澤はスタート前の選手紹介で人気漫画「NARUTO -ナルト-」のポーズを披露。「“影分身”をやるときの“印”ですね」と明かし、その紹介の直前では何かを口にしていた鵜澤は「(国立の)歓声が来るぞーと思って、構えろーと思いながら、(歓声が)“来るぞー、来るぞー”って。決め台詞とかではなく、ヤバイのが来ると思って(笑)」と迫る国立の大歓声に事前に備えていたという。

実際の大歓声については「選手紹介のときの盛り上がり感は、国内でしか味わえない規模の盛り上がり方だった」と実際の迫力に感激した鵜澤。

レースの内容は「もうちょっと楽にいきたかったですけど、思った以上に(体が)動かなかった」と振り返り、終盤は横の選手を見る余裕もあった鵜澤だが「自分が2番だと思って横を見たら、前にいたから“ヤバイ、ヤバイ”と思い(笑)」と最後はヒヤヒヤしたという。

「やはり決勝進出が目標なんで、周りからは19秒台(が目標)と言われますが、そこは自分としては頭にはないので。しっかり自分の走りをして。贅沢なことは言わないので、プラス(着順ではなくタイム)でもいいので(準決勝を)通ることができれば」と18日に行われる準決勝を見据えた。

改めて今大会初レースを振り返り「本当にきつかった。刺激を入れたかったんですよ。(予選突破して)良かったー。マジで疲れた(笑)」と笑顔をみせた。