冷凍庫に妻の遺体を遺棄した罪に問われた夫に、検察側は懲役1年を求刑しました。

 野中秀紀被告(63)は約5年前に亡くなった妻・まりこさん(当時53)の遺体を、滋賀県長浜市にある住宅の冷凍庫に遺棄した罪に問われています。

 また、冷凍庫が置かれていた住宅に住む野中被告の親族だった岩瀬浩一郎被告(72)と息子の龍彦被告(49)が、冷凍庫の周囲に消臭剤を置くなどして死体遺棄を手助けした罪に問われています。

 これまでの裁判で3人は起訴内容を認めていて、検察側は「遺体に残るあざから暴行が発覚することを恐れ野中被告が遺棄を提案した」などと指摘していました。

 9月16日の裁判で検察側は「死者の尊厳を大きく傷つける犯行」などとして、野中被告に懲役1年を、岩瀬被告と龍彦被告に懲役10か月をそれぞれ求刑しました。

 判決は10月30日に言い渡されます。