デリバリーヘルスを装って売買春の仲介をしていたとして、大阪府警は売春防止法違反の疑いで、中国籍2人を含む男3人を逮捕しました。

 大阪府警は、容疑者らが中国人観光客をターゲットに違法な収益を上げるビジネスモデルを構築していたとみて、実態解明を進める方針です。

▽クチコミで“本番行為ができる”とうたっていたか

 大阪府警が9月16日夜に売春防止法違反の疑いで逮捕したのは、▽派遣型風俗店の店長で中国籍のグアン・ボー容疑者(32)と、▽その店のドライバーの中国籍の伊険旭(イー・シェンシュイ)容疑者(31)、▽同じくその店のドライバーで日本国籍の西木義明容疑者(58)です。

 府警によりますと、グアン・ボー容疑者らは今年5月~7月、客の中国人男性に対し、所属する店員の女性を性行為の相手として派遣し、売買春を仲介した疑いが持たれています。

 この風俗店は、大阪府公安委員会に届け出たうえで営業していましたが、観光客など中国人を客としていて、いわゆるクチコミで“本番行為ができる”とうたっていたとみられています。

 所属する店員の女性は、全員日本人だということです。

▽インバウンドであふれる大阪で…中国人観光客をターゲットにしたビジネスモデル構築か

 取り調べに対しグアン・ボー容疑者は「事実については認めません。女の子に性行為をするように指示はしていない」と述べ、容疑を否認しています。

 また、伊険旭容疑者も「売春婦を送り届けたということはやっていません」、西木容疑者も送迎行為は認めているものの、売春行為を認識していなかった旨を述べ、それぞれ容疑を否認しています。

 府警は、大阪を多くのインバウンドが訪れている中で、グアン・ボー容疑者らが中国人観光客をターゲットに、派遣型風俗を装って売春をさせるビジネスモデルを築いていたとみて、実態解明を進める方針です。