母親が子どもに「一族のために死んでくれ」
(長島愛生園の入所者)
「母親がね、一族のために家のために死んでくれと。母親が子どもに泣いて頼んだ。人知れずに死ぬということ。これが家を守り家族を守るには1番いい方法だったわけです」
RSKが長島で取材を始めたのはおよそ40年前です。テレビカメラへの抵抗が強かった時代に一部の入所者が勇気を出して声を上げました。
ハンセン病は、らい菌により主に皮膚や末梢神経が侵される慢性の感染症です。感染力は極めて弱く、発症することはまれなうえ、戦後は、特効薬プロミンの登場で治る病となりましたが、国は医学的根拠のない強制隔離政策を放置し、病への差別偏見は根深いものとなりました。故郷との縁、家族との絆も断ち切られたのです。
(長島愛生園の入所者)
「懐かしいとともに、ふるさとに迫害されて、ふるさとからいじめられたという嫌な思いと両面があるんです。ここでこれだけ差別されたなあ、兄弟たちもいじめられたなあ、学校から追い出されたなあ、職場から追い出されたなあというような思いもね。身内がここで自殺したなあと、私のために自殺しとるから」














