「旅行に行こう」と楽しみにしていたのに突然の別れ
(見学者に桟橋を説明する学芸員)
「お母さんから夏に旅行に行こうって言われて、『やった、でもどこ行くの』って言うたら教えてくれなかった。でもお母さんと旅行に行けるから嬉しいと思ったら、お母さんはここ(桟橋)で別れて船に乗って帰って行った。
『私は取り残された。お母さんに置いていかれた』
ずっとお母さんを恨んで苦しい生活を送っていたそうです。でもね、お母さんも断腸の思いで、辛い思いでお別れをした」
人が人として生きることを許されなかった過酷な歴史です。ハンセン病を患った人の隔離を徹底しようと島に療養所が作られました。まさに島流し。国の政策によるものでした。開園90年を迎えた長島愛生園の記念碑には「故郷への想い」と刻まれています。
(長島愛生園入所者自治会 中尾伸治 会長)
「ここに収容されてね、親きょうだいのことを思い、ということで。少しでも早く帰りたいという思いもあっただろうし。いつもやっぱりどこかで故郷を思っているということですね。それは皆さんあると思います」














