■東京2025世界陸上 女子マラソン(14日 国立競技場発着、42.195km)
女子マラソンは初出場の小林香菜(24、大塚製薬)が日本勢トップの7位(2時間28分50秒)でフィニッシュ。世界陸上では2019年ドーハ大会の谷本観月(7位)以来、日本勢3大会ぶりの入賞を果たした。
2大会連続出場の佐藤早也伽(31、積水化学)は2時間31分15秒の13位、8年ぶり世界陸上出場の安藤友香(31、しまむら)は、2時間35分37秒の28位で終えた。
前半から積極的な走りで、メダル争い圏内でレースを進めた小林は、後半アフリカ勢らに追い抜かれ11位まで順位を落とす。だが終盤粘りの走りをみせ、気温30度に迫るサバイバルレースの中、前を走る選手を捉えた。ポイントとなる終盤37km以降の上り坂では、一度ふらつく場面もあったが、執念の激走をみせ、最後の国立競技場では観衆の声援を力に笑顔でフィニッシュした。ゴール後はその場に倒れ込んだが、前半先頭争いを繰り広げたアメリカのS.サリバンが歩み寄り、手を差し伸べた。
レース後、小林はインタビューで「もう練習がきつすぎて、合宿終わったときが一番嬉しくて。もう試合はもうどうなってもいいとか思ってたんですけど、いざ本番に近づくと本当に信じられない方がたくさん応援してくださって」と走り終えたばかりの率直な気持ちを。「コースも自分が大学時代に走って、誰よりもこのコースは知ってるので、それで本当にたくさんの方が声かけてくださったので、もうこれ頑張るしかないなと思って」と沿道の声援が力になったと感謝した。
金メダルは東京五輪金のP.ジェプチルチル(31、ケニア)が、パリ五輪銀のT.アセファ(28、エチオピア)との一騎打ちを制して優勝した。
【女子マラソン結果】
金)P.ジェプチルチル 2時間24分43秒
銀)T.アセファ 2時間24分45秒
銅)J.パテルナイン 2時間27分23秒
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7位)小林香菜 2時間28分50秒
13位)佐藤早也伽 2時間31分15秒
28位)安藤友香 2時間35分37秒