■初公判(2日)「どうして本当の自分に戻ることが出来なかったのか…」

2日の初公判で荻野被告は、起訴内容を認めたうえで、次のように語りました。
・荻野被告
「どうしてこのような事件を起こしてしまったのか。どうして本当の自分に戻ることが出来なかったのかそれもわかりません」
冒頭陳述で検察は「施設の管理人が入居者や被告の子どもを殺していると考え、敵を取ろうと火をつけた」と指摘。
そして荻野被告に何らかの精神障害の影響はありつつも、善悪などを判断できる責任能力がどの程度、低下していたか判断してほしいと裁判員らに求めました。
一方、弁護側は、犯行時、荻野被告は「幻覚、妄想の圧倒的影響による心神喪失の状態」で責任能力はないとして無罪を主張しました。
2日の初公判では、当時施設に住んでいた男性への証人尋問が行われ、荻野被告は事件の1週間ほど前から「様子がおかしくなって、叫んだりしていた」と証言しました。