■被告人質問(5日)「何ができるのか、どうすることが償いになるのか。申し訳ないという気持ちでいっぱいです」

◇弁護側
・殺害された盛さんはどのようなことをしていた?
荻野被告
「身のまわりの足りない生活用品、個人の相談、いろいろなことに気を遣ってくれていました」
「親身になって世話をしていただきました」

・あなたにとって盛さんは?
荻野被告
「父親のような信頼のおける優しい人でした」

・盛さんと口論、トラブルになったことは?
荻野被告
「ありません」

・事件以前に盛さんを殺したいと思ったことは?
荻野被告
「ありません」

・盛さんに恨みや不満を抱いていたことは?
荻野被告
「全くありません」

・いろいろとお世話をしてくれた盛さんに対してどういう気持ちですか?
荻野被告
「ただただ優しく接してくれて…ごめんなさい。というしかないです」

・入居していた黒川さんに対しては?
荻野被告
「なんの関係もない、2回か3回しか話したことがない、まだ若い51歳の黒川さんの命を奪ったことは本当に申し訳ないと思っております」

・入居者でけがをされて財産を失った人、隣の家などにも被害が出ています。
荻野被告
「何ができるのか、どうすることが償いになるのか。申し訳ないという気持ちでいっぱいです」

◇検察側
・盛さんに対して不満や嫌悪感は全くなかった?
荻野被告
「全くありません」

・過去の取調べで、「嫌いなものは嫌いなんだ。生理的に無理なんだ」という意味の発言をしていたが?
荻野被告
「わかりません」

・取調べのときは本心で話したのでは?
荻野被告
「本心だと思います」

・施設への不満は?
荻野被告
「多少あった、食事の事と衛生面」
「食事は量が少なく、いつも同じようなもので味が薄かったり濃かったり。衛生面では、食事を作ってくれる女性が、コロナ禍にもかかわらずマスクをつけないで食事をつくっていた」