■公判で明らかになった犯行の動機や経緯
【動機】
管理人の男性らが被告の子どもなどを殺害してその死体を解体していて、自分も殺されると思いこみ、その前に男性を殺そうなどと考えた
【経緯】
□2021年1月荻野被告が施設に入居
□2022年9月ごろから異常な言動が現れる
「お月様が逆立ちしなさい」
「宇宙から電波が来るからガードしてほしい」
「戦争だ。お前が死ぬか親爺が死ぬか選べ」
施設内をパンツ姿で歩き回ったり、理由がないのにインターフォンを押すなど…

□2022年9月30日本件犯行
灯油のポリタンクを開けて、荻野被告の部屋や廊下に灯油をまき火をつける
「逃げろ。何やってんだ」と叫びながら逃げる
駆け付けた警察官に「俺が火をつけた、俺を逮捕してくれ」と告げ、両腕を突き出す
□逮捕後の留置場での様子
意味不明の発言を繰り返し注意される
「馬鹿が。親父のせいでこんな目にあったんだ」
「戦争が始まるぞ。毒ガス6パック持ってこい」などと発言

□被告人の思い込みの要旨
施設の中で数人が入居者を殺害し、次は自分が殺害される番だと思っていた
1階の部屋に男性の死体が放置されているのを見た
死体の解体を手伝わされ、拒めば殺されるという話を聞いた
自分の部屋の前で足音が聞こえ、自分が殺される番が来たと思った