島の伝統行事「ボゼ」の前日、盆踊りに汗を流す有川誠司さん(70)。民宿を営んでおり、島で一生過ごす覚悟を決めた1人です。

一時、夫婦で鹿児島市内に避難しましたが、今は営業を再開しています。

(有川誠司さん)「好きだから、(島に)戻ってきたいんでしょうね」

食器棚をロープで固定するなど、地震への備えをしています。

島の宿泊客は徐々に回復。今月6日のボゼ祭りでは全ての民宿が満室になりました。

有川さんは毎朝、宿泊客の食事で出す魚を釣りに行きます。

Q.漁が楽しい?
(有川誠司さん)「年中やっていることだから。釣れても釣れなくても、(漁に)出るのは楽しみ」

漁師だった父に連れられ漁を始めて、60年が経ちました。

(有川誠司さん)「魚は(漁師が)油断した時じゃないと(えさを)食べない。ずっと見つめていても、手袋をはめて待っていてもだめ。魚が来てから手袋をはめる」

Q.悪石島の近くの海は特別?
(有川誠司さん)「魚が多い島と昔から言われているが、地震のせいか、今年はだめ。以前だったらサワラがぼんぼん上がっているが」
「きょうはだめみたいだね」

小ぶりながらもキハダマグロが釣れました。