島でおよそ60頭の牛を飼育する坂元裕幸さん。3つある牧場の1つで、地震により水道が寸断しました。

(畜産農家 坂元裕幸さん)
「水道管は道路の下、山の中を通っているので、修理ができない。新たに水を引かなくてはならない。ポンプが必要など、いろいろ大変」「使えない牧場がある分、ほかの牧場に牛がたまってしまう。草が足りない。非常にやりにくい」

水道管の修理を村に相談していますが、見通しは立っていません。

追い打ちをかけるように、牧草や飼料代の高騰もあって島の畜産経営は厳しさを増しています。

それでも、島を離れる選択肢はないといいます。

(畜産農家 坂元裕幸さん)
「牛飼いをやめない限りは島を出られない。生まれ育ったところなので、ここのほうが人間関係のストレスはない」