高校、大学時代の練習内容

Q.陸上競技を始めた経緯は?
小林:中学は水泳部でしたが、私の中学は運動部全員が期間限定で駅伝練習に参加することになっていたんです。運動音痴で他の運動はまったくダメでしたが、長距離を走るのだけはちょっと好きになって。2年の駅伝を走って、冬に陸上競技部に入りました。中学3年でジュニアオリンピック(秋に開催される全国大会)で10位になったんですが、元々運動音痴と思っていたので、陸上競技ではやっていけないと見切りをつけちゃいました。高校は強豪校には進まないことにしました。

2016年10月30日 ジュニアオリンピック

Q.高校で活躍できなかったのは?
小林:高校1年の夏に、自転車に乗っていて交通事故に遭いました。自分の不注意からなんですが。2年の夏にも急いで電車に乗ろうと、階段を飛び降りて足首をひねってしまいました。どちらも歩けないレベルのケガで、まともに走るまで時間がかかってしまいましたね。2年の後半から少しずつ戻って、3年の埼玉県高校駅伝が1区で区間6位でした。それが高校時代の最高成績です。

Q.高校では練習のタイムを顧問やマネジャーがとってくれなかった?
小林:先生自身もランナーで練習をされていたので、マネジャーがタイムを取ったり、自分で取ったりしていました。自主性を重んじる高校で、部活動もそういう雰囲気で、練習メニューも自分たちで立てていましたね。

Q.大学ではランニングサークル。どんな練習をしていたのでしょう?
小林:朝に1時間くらい走って、授業から帰って夕方また1時間くらいです。たまにポイント練習をする時は朝、競技場に行って行っていました。大学3、4年の頃はほぼ毎日練習して、休みは週に1日くらいでしたね。大学2年の終わり頃はサークルの先輩と練習していましたが、2学年上の方だったので、その方が就職されてからはだいたい1人です。住んでいたアパートから皇居まで7kmくらい、代々木公園まで5~6kmだったので、長い距離を走る時は皇居か代々木公園をぐるぐる走っていました。ポイント練習は5kmくらいの距離にあった競技場へ、荷物を自転車で運んで行っていました。

Qどのくらいの距離を走っていたことになるのでしょう
小林:短い日で1時間。月間距離は計算していませんでしたが、感覚的には500~600kmくらいですかね。今日走るのどうしようか、と迷う日もありましたが、走り始めれば3kmくらいで乗ってくるので、毎日結構楽しく走っていました。市民レースにちょこちょこ出ていましたし、実業団入りを目指すようになった3年生以降は、トラックのタイムも目標でした。