万博の『2億円トイレ』が閉幕後も活用されることになりました。

 万博会場に設置されている色鮮やかな積み木のような形をした建物。建設費が2億円(解体費込み)のいわゆる『2億円トイレ』です。

 トイレ、ですがそのデザインから、「映えスポット」として人気を集めています。

 (来場者)「黄色が好きだったので、思わず黄色のトイレを選んで入りました」
 (来場者)「かわいくてカラフルで、つい写真を撮っちゃう感じでした」

 万博が終わるとトイレはどうなるのか、注目されていました。

 『2億円トイレ』をめぐっては閉幕後に引き取りを希望する自治体や企業などを対象に、9月4日から公募が始まっています。

 そんな中、府はトイレの一部を河内長野市の植物園「府立花の文化園」で再利用するため、関連経費として約1600万円を計上する補正予算案を、9月の議会に提出する方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。

 大阪府の吉村知事は…

 (大阪府 吉村洋文知事)「芸術性も高くて面白いトイレができていると思っていて、レガシーとして後世に楽しんでもらえたらと」

 また、大屋根リングも解体後、再利用する方針を明らかにしました。

 (大阪府 吉村洋文知事)「(大屋根リングの)木材を一部使ってリユースのベンチを作ることを、公募として手を挙げています」

 万博をめぐっては、閉幕後に遺産(レガシー)として活用される施設もあり、オランダ館が淡路島へ、ミャクミャクのモニュメント2体が万博記念公園に移設される方針が決まっています。