Xを駆使して、日々「核兵器廃絶」「戦争反対」を発信するインフルエンサー・森田 富美子さん。長崎で被爆し、現在96歳です。(※2025年9月時点)

90歳でツイッター(現:X)を始め、91歳の時、あるきっかけから、75年間封印してきた被爆体験を発信し、注目を集めました。

富美子さんの生き方と、「核兵器廃絶」「戦争反対」を投稿し続ける思いを取材しました。

アカウント名は「わたくし96歳」。

96歳のインフルエンサー・森田富美子さんの投稿は、お茶目に綴る日常にも、真剣に届けたいメッセージにも、必ず付けられている言葉があります。

それは「#核兵器廃絶」「#戦争反対」

2025年8月15日(終戦の日)の投稿『戦後80年、「節目」とも言われますが、私は今こそ気を引き締めてこの国と世界をしっかり見つめ直す時だと思っています」

今や、フォロワーは9万人に迫る勢いです。(※2025年9月時点)

森田富美子さんは長崎出身で、現在、ヘアメイクとして活躍する長女・京子さんと東京で暮らしています。

この日は、十数年ぶりに帰って来た長崎で、トークイベントを開きました。

森田 富美子 さん「16年前にちょっと家出してきました」

「家出は18年前」(一同笑う)

(※富美子さんは、78歳の時、長崎から、長女・京子さんがいた東京に家出)

興味の幅が広く、チャレンジ精神旺盛な富美子さん。

90歳から始めたツイッターで、やがて戦争反対を発信するようになった原点は、長崎での被爆体験にあります。

2025年6月には、初の書籍『わたくし96歳#戦争反対』を出版。(講談社、著者:森田富美子・森田京子)

投稿では伝えきれない記憶や思いを、娘の京子さんとまとめました。

被爆の記憶を改めて呼び起こすことは、「残さねば」と思う気持ちと、「思い出したくない」という気持ちとの葛藤でもありました。