イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が続く中、スペインのサンチェス首相は「ジェノサイド=大量虐殺」を阻止するためだとして、イスラエルへの武器の禁輸などの新たな措置を発表しました。

スペイン サンチェス首相
「これは自衛でもないし、攻撃でさえない。無防備な人たちを絶滅させるものだ。人道法のあらゆる規則を破る行為だ」

イスラエルによる軍事作戦が拡大し、ガザ地区の人道状況が一層悪化する中、スペインのサンチェス首相は8日、▼イスラエルへの武器の恒久的禁輸や▼イスラエル軍向けに燃料を輸送する船舶のスペインへの寄港禁止などのほか、▼UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関への1000万ユーロ、およそ17億3000万円の追加支援を含む9つの新たな措置を直ちに発動すると発表しました。

「ジェノサイド(大量虐殺)」を阻止し、その実行者を追及し、パレスチナ住民を支援するためとしています。

これを受けイスラエルは報復措置として、スペインの急進左派政党に所属する閣僚2人の入国禁止を発表しました。