さらに専門家に聞いてみると

神奈川県平塚市博物館の学芸員で、天文や宇宙が専門の藤井大地さんによると、「捷龍3号は4段式の固体ロケットで、山東省日照市付近の海域に浮かべられた海上プラットフォームから打ち上げられました。打ち上げられた人工衛星は中国版スターリンク衛星“吉利”です。」

「今回は上段ロケットの噴煙が上空で太陽に照らされ、明るく輝いたと思われます。ロケットが通過したのは、九州の上空ではなく、九州から南方沖の上空です。」

「海上保安庁の海上通報に、使い終わったロケットブースターの落下予測海域が事前に掲載されており、区域1から区域2が進行方向で、この経路上空を通過しました。」とのことでした。

海上保安庁HPより 奄美大島南東方で宇宙ゴミ落下の情報(9月5日掲載)

明け方の空に輝いた「光の帯」の正体は、上空で太陽に照らされたロケットの噴煙でした。