「光の帯」スタッフが調べてみると
鹿児島県には種子島宇宙センターがあり、H3やH2Aなど、日本の基幹ロケットが打ち上げられています。鹿児島が本社のMBCではロケットの打ち上げを取材することも多く、今回の画像を見たスタッフから「ロケットの打ち上げに似ている」との見立てが出ました。

ロケットは、通信衛星や気象衛星などを「軌道」に投入するために打ち上げられます。通信衛星や気象衛星は、赤道上空およそ36,000kmの高さの「静止軌道」に向けて打ち上げられます。
ロケットは東向きに打ち上げられることが多く、光の帯の目撃情報は、姶良市から東側に見えたことから、方角の情報も「ロケットの打ち上げ」と推測される材料となりました。
9月9日午前5時ごろに日本でロケットの打ち上げはないことから、海外の打ち上げスケジュールを調べてみると、中国のロケット「捷龍3号」が、中国・山東省の日照市沖から9月9日午前4時48分(日本時間)に打ち上げられたことが分かりました。
山東省沖から東向きにロケットを打ち上げると、鹿児島上空で目撃されてもおかしくありません。光の帯は、中国のロケットで間違いなさそうです。
