アルミ船パイオニア企業の挑戦

オランダのDamen Shipyard社の設計に基づき、CTVの建造に動き出している造船所があります。

創業1967年の佐世保市の沖新船舶工業は、FRPやアルミ船など、軽量素材の船舶を手掛ける県内のパイオニアです。

沖新船舶工業 津志田正和設計部長:
「今までのお客さんとは違う別の市場ということで、新しい仕事が呼び込めるかなとは思っています」

沖新船舶工業では、離島フェリーのほか水産庁や国交省の業務艇など、高速性や安全性が求められるアルミ船を数多く手掛けてきました。アルミニウムは曲げや溶接などの加工が他の金属と比べて難しいとされています。
津志田さんは初めてCTVを見たとき“黒船”に感じたといいます。

沖新船舶工業 津志田正和 設計部長:
「正直、カルチャーショックを受けました。船体(建造)はアルミで溶接だとか、あまり(日本も)劣ってはいないと思います。ただ電子機器・機械類、(デザイン性)というところではやっぱりヨーロッパが進んでるなっていうのは感じましたね」
記者:
Q、今まで、作業員をどこかに送る船で、ああいう思想・発想って日本にあったんですか?
「ないと思います。客船であってもあそこまでのグレードはないですし…そうですね、もう、かなりの高レベル・ハイスペックな客室だと思いますね」