洋上風力発電の設置やメンテナンスに欠かせない交通船「CTV(クルー・トランスファー・ベッセル)」。揺れに強く、高速で技術者を風車まで運ぶこの船の国産化に、長崎の造船所が挑戦しています。世界で需要が拡大する新市場で、ヨーロッパ勢に追いつけるか注目されています。
洋上風力発電を支える 時速46キロの高速船「CTV」

波静かな長崎港に、見慣れない船が姿を現しました。商船三井が保有する「KAZEHAYA(かぜはや)」。揺れが少ない双胴船で長さ26.3メートル。最大速力は24.9ノット=時速46.1キロメートルと高速です。

洋上風力発電の設置やメンテナンスに不可欠な船で「CTV」と呼ばれています。洋上の風車まで拠点となる港からメンテナンスなどを行う技術者を輸送するための交通船です。
