■「這うようにして病院を探す…」ギリギリの精神状態の患者たち


ヒラハタクリニックでは患者をしっかり診るというポリシーを2020年から続けている。しかし、コロナ後遺症外来が増えないなか、患者は急増。結果、予約は3か月待ちになっている。オンラインで午前3時、時に午前4時まで診療を続けることもあるが、採算は合わないという。それでも、診察をやめるわけにはいかないという。


ヒラハタクリニック 平畑院長
「後遺症患者さんたちは、這うようにして病院探しをするのに、受け入れ先が見つからない絶望感の中にいます。コロナ後遺症そのもので亡くなる方はほとんどいませんが、当院でもコロナ後遺症から自死された方が少なくとも2人もいらっしゃいます。辛くても絶対に希望があるのだと、患者さんへの精神的なサポートが非常に大事で、受け皿を無くすわけにはいかないのです」

全国に広がる“後遺症難民”という課題。善意に頼った診療体制が中心のままで、本当にいいのだろうか。