特殊詐欺被害未然防止額…去年の3倍に

女性は通話をしながら慣れない手つきでATMを操作し始めたため、すかさず店員が声掛け。
最後は店長が電話を替わり「警察に相談する」と相手に伝えたところ、「ボケ、カス」などと言われ、電話を切られたということです。

女性は「NTTの社員を名乗る人物から、身に覚えのない10万円の振り込みを頼まれていた」と話していたということで、客と店員の見事な連携での詐欺防止となりました。

安来警察署によりますと、客と店が連携した詐欺被害の防止は、かなり珍しいということです。

なぜ安来市のファミリーマートは、次々と詐欺を防いでいるのでしょうか?


ファミリーマート安来広瀬店 長谷川勝久オーナー
「警察の方も制服姿で度々パトロールに来てくださったりですとか、情報交換も色々させていただいています」

全国的に警察と協力した詐欺防止に努めているというファミリーマート。
島根県では、今年10月末までに特殊詐欺被害を未然に防いだ額が、2433万円にのぼっていて、この金額は去年の3倍以上です。

一方で詐欺被害額は約5110万円で、こちらは前年同時期に比べ、約1110万円減っているということです。


今後も警察と「コンビ」になって詐欺被害防止に努めるという安来市のファミマ。
3週間で3件の詐欺を防いだのは、日頃の防犯意識と、山陰ならではの地域に根差した店づくりの成果かもしれません。