酒田市の池田木材(資本金30万円、酒田市大蕨二タ子197-3、代表池田雅一氏、
従業員7名)は、3月3日付で事後処理を新井野裕司弁護士、新井野直樹弁護士(新井野法律事務所、酒田市千石町1-8-15、電話0234-23-8001)に一任、自己破産申請の準備に入っていたことが判明した。

帝国データバンクによると、池田木材は、1935年(昭和10年)代に創業、2007年(平成19年)11月に法人改組された原木伐採業者。

庄内地域の製材所を主な得意先として、立木を伐採、搬出して顧客の要望に応じた加工を行い、丸太として納品する一方、下刈り、間伐材の撤去など山林保全の補助事業も手がけていた。

近年は、バイオマス発電所向けのチップ材の需要にも対応していた。

2024年(令和6年)7月25日に発生した集中豪雨において、山林への道路が崖崩れで遮断された状態が続くなど業務に支障があったものの、チップ材の需要に支えられ、同年10月期には年売上高約1億7000万円を計上していた。

しかし、林業での機械化が進むなかで、当社の機械設備は旧式で、燃費が悪く修理費も嵩んでいたことから収益面は安定せず債務超過に陥っていた。

今期に入っても、バイオマス発電所向けのチップ材などで売り上げは横ばいで推移していたが、収益は改善せず資金繰りがひっ迫したことから、2025年(令和7年)2月28日までに事業を停止していた。負債は約1億円。